アレイシ・エスパルガロ、不調の原因について「何が起こっているのかわからない」

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「非常にフラストレーションが溜まっている」アレイシ・エスパルガロは、輝きを失いそうな最近の荒れ模様の原因について、彼とアプリリアが困惑していることを認めている。

エスパルガロが駆る新型RS-GPは、シーズンの大半で目覚ましい活躍を見せ、シルバーストンではアプリリアにとってMotoGP初の表彰台を獲得した。しかし、翌週のアラゴンでは4位と健闘したものの、その後のパフォーマンスの低下は目に見えている。

今シーズン、ほとんどのレースをトップから10秒以内で終えてきたエスパルガロは、ミサノの2レースでそれぞれ15.7秒、18.5秒の差をつけられた。その間に行われたCOTAでのレースでは、中盤に差し掛かったところで転倒した時点ですでに10秒以上の差がついており、直近のポルティマオでのレースでも、レース距離の3分の1ほどのところで転倒した時点で、同様に10秒の差がついていたのだ。

予選の結果も、それを物語っている。エスパルガロは、過去3回のレースではいずれもトップ10に入ることができなかったが、それ以前の14回のレースでは、一度を除いて予選でトップ10に入っていた。

ポルティマオでのレース後、RS-GPついて何を学んだかを聞かれたエスパルガロは、次のように答えた。

「何も学んでいないし、何が起こっているのかもわからない。非常に好調だったのに、なぜ今になって苦しいのかがわからない」

「グリップがなくて、バイクが曲がらないんだ。ウォームアップで転倒し、レースでも転倒してしまった」

「シーズン序盤のような速さはないし、なぜかわからない。速く走ることも、競争力を保つこともとても難しい」

エスパルガロのレースは、イケル・レクオーナと弟のポル・エスパルガロがコースに戻ってきたときに、レクオーナが2人を追いかけてきたために回避行動をとらざるを得なかったことで悪化したと言える。その後”非常に怒って”走り、ルカ・マリーニとバレンティーノ・ロッシをパスした後、フランコ・モルビデリに追いつこうとして第1コーナーで転倒した。

「彼がアウトサイド(ライン)を守ることはわかっていたので、コースの真ん中で少しブレーキをかけて、彼にスペースを与えたんだ。でも右に曲がったときに、自分のラインが通常よりもずっと閉じていて、フロントを失ってしまった」

エスパルガロは、シーズン終盤の気温低下が原因ではないかと考えているようだが、彼の今シーズン唯一の表彰台は、南国とは言い難いシルバーストーンだった。

「バレンシアは寒いレースになるだろうし、ヘレスでも寒いテストがあるので、少しずつ改善していけると思う。でも、とても悔しいよ。シーズン序盤はとても好調だったから、シーズンを最高の状態で終えるのが目標だったけど、今はランキング8位が危うくなってきている」

興味深いことに、エスパルガロの8位に最も近いライバルは、新しいチームメイトのビニャーレスだ。しかしビニャーレスはヤマハのライダーとしてほとんどのポイントを獲得しており、エスパルガロは「僕とまったく同じように苦労している」と考えている。

ポルティマオでのビニャーレスは、確かに安定したペースで走ることができず、技術的な問題を抱え、RS-GPの揺れが大きすぎると嘆いていた。しかしビニャーレスは、チームメイトほどポルティマオでの結果に不満を感じてはいなかった。それはおそらく、彼がまだマシンに十分に慣れていないために、その競争力を判断できないと感じているからだろう。

ビニャーレスはインタビューで次のように語った。「ここでは、安定性の悪さのために難しい状況になり、最終セクターではかなり苦しんだが、レースではずっと良かった。風が少なかったこともあり、最終セクターでのタイムが大幅に改善され、ラップタイムも競争力のあるものになったと思う」

「また、プラクティスと同じペースで走れたことも良かったと思う。決勝では自分のベストペースで走れた。その点でも満足している」

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