【コラム】2021年最終戦、ホンダが負傷したマルケスの代役を出さない理由

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ホンダのMotoGPテストライダーであるステファン・ブラドルは、今週末に行われる2021年MotoGPシーズン最終戦で、負傷したマルク・マルケスの代役を務めないことがわかった。

来週のヘレステストがいかに重要であるかを示唆するかのように、ホンダはバレンシアでのブラドルを欠席させ、完全な状態でテストに臨ませることにした。

ブラドルは、過去2シーズン、マルケスが負傷した際には、代役として活躍してきた。最近では、マルケスが骨折した腕のリハビリを続けていたときにカタールでの開幕2レースに参加し、先週末のポルティマオでは、マルケスがトレーニング中に脳震盪を起こしたため、再び走ることになった。

今週、マルケスの怪我は当初の予想よりも深刻であるとのニュースが流れたため、ブラドルは再びバレンシアGPに参加するものと思われていた。

しかし、チームの声明で、マルク・マルケスがトレーニング中のクラッシュによる複視のため、バレンシアGPとヘレステストの両方を欠場することが発表され、「レプソル・ホンダ・チームは、バレンシアGPの週末に代役を用意しないことを選択した」と述べている。

これは、来週行われるヘレスでのポストシーズンテストの重要性を示唆している。

ホンダはこのテストで、大幅に改良されるであろうRC213Vの開発を続ける。このRC213Vは、先月のミサノでのテストで初めて登場し、現行モデルから大幅に外観が変更されていることで、多くの人を驚かせた。

マルケスは2011年に負った目の怪我と、今週のエンデューロ・トレーニングでのクラッシュによる脳震盪の影響で、この重要なテストも欠席することになっており、ブラドルの役割はレースへの出場よりも重要なものとなっているようだ。

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