ジョアン・ミル、初のフロントロー獲得も、アレックス・マルケスに激怒

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MotoGP世界チャンピオンのジョアン・ミルは、アレックス・マルケスの干渉により2回目のアタックができなかったにもかかわらず、アルガルベGPで自身初めてフロントローからスタートすることになった。 

スズキのマシンは予選でタイヤを正しく機能させるのが難しいことで知られている。ミルは2020年のMotoGP世界選手権で優勝したにもかかわらず、平均9番グリッドからのスタートで、スタート時には一度も前方が開けた景色を見ることなかった。

しかし、ポルティマオでは、ファステストラップを記録してポールポジションを獲得し、1位、2位、4位、5位とドゥカティ勢が埋め尽くす中、3位につけた。

しかしミルは、LCRホンダのアレックス・マルケスにスリップストリームを狙われて、せっかくのチャンスを棒に振ってしまったと悔しがっていた。

ミルは、ストレートでマルケスに追われても問題はなかったというが、ラップの最初に1コーナーでマルケスがイン側に滑り込んできたことに異議を唱えた。ミルはマルケスの後ろについてしまい、最後のアタックをすることができなかった。

今後、マルケスには協力をしないようにすると言っていたミルは、過去にもトウを使われることに反対する発言をしており、他のライダーの行動によってポールポジションを獲得するチャンスを奪われたことに苛立ちを感じていたようだ。

「僕には理解できないことだ」と彼は語った。

「毎回、彼は僕のトウを使おうとしていて、それ自体は必要なことだけど、2回目のアタックのときは、ウォームアップ・ラップを終えてタイムを出しに行ったら、ストレートで追い越されてしまったんだ

「彼のアタックを助けるのは良いことだが、良い結果を出すために必要な唯一のラップを失ってはいけない」

「自分のすべきことはわかっている。もう終わったことだから、別の戦略を立ててみよう」

今季最高の8位でスタートすることになったマルケスは、ミルがあんなに早くブレーキをかけるとは思っていなかったので、オーバーテイクするか自分のラップを失うしかなかったと自己弁護している。しかし彼は、ライダーはトウを使わなくても自分のラップをものすることができるべきだと認めている。

「ミルはいつも1周目から速いから、僕はチャンスをものにした。でもターン1に入ったとき、彼は僕よりも早くブレーキをかけ、僕はすでに真後ろにいたんだ。あそこで故意にオーバーテイクするつもりはなかったので、謝ったよ」

「でも、他のサーキットでは、スリップストリームを利用することはやめないと思うよ」

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